先日発売された三界秀実氏のCDアルバムを
恐れながら、、、私の視点から…
土田英介:『前奏曲』~クラリネットのための~
驚きのムラのなさ。(各音域での)
かなり高い音域が使われている作品だけど低音域からの移り変わりがとても自然で
フレーズが長~く作られているので、とてもリリカル。
強弱、音色の変化が多用されていて、クラリネット1本でありながら奥行きが広く感じられる。
後半でピアノが入ってきた瞬間にその空間が更に ふわっと 広がる。
吉松隆:『鳥の形をした4つの小品』
とにかくリズムが カッコいい!
そのリズムが無機質に並ぶように見えて、微妙なハーモニーの変化で有機質になっていくのが面白い。
それぞれの重音、これほど美しくはなかなか出せません…
キイトリルは鳥の羽音を連想。
グリッサンドは鳥がスーッと飛び立つ様がとてもリアルに連想され、
ゾクっとします。
緑の中を飛び回るというよりは岩山に生息する鳥のイメージ。
総評
とにかく低音域の響きが豊か。
ひとつひとつの音に丁寧に表情が込められ、色彩も豊かに。
関連記事 師匠のCD